近江麦酒【クラフトビール/大津市】

今回訪ねたのは、「おもしろ美味しいクラフトビール」がコンセプトの「近江麦酒(おうみばくしゅ)」さん。オーナーの山下友大さんが笑顔で出迎えてくださいました。

今回運転手ではないので、出来立てクラフトビールをいただけるのも楽しみにお邪魔しました。(ファーマーズマーケットは自分の運転のため飲めず…生ビールは今回が初めて)

本堅田の住宅地にある「ビールの醸造機」がディスプレイされたおしゃれなお店。こちらが近江麦酒醸造所兼Beer Cafeです!

オープンしてまだ1年と少しのこちらのお店。なぜクラフトビールの醸造所を始められたのか、そのきっかけと経緯をお聞きしてきました。



本文に行く前に、そもそも ”クラフトビール” って?

ークラフトビールとは、小規模な醸造所がつくる、多様で個性的なビールを指します。1994年の酒税法改正以降に設立された、小規模なビール醸造所がつくりだしているビールのことで、これまでにない多様性と、個性的な味わいやブランドを備えているのが特徴です。(ヤッホーブルーイングHPより)



クラフトビールとの出会い

大学では工学部に進むも、実学とは遠くほぼ机に向き合う日々に飽きてしまった山下さん。社会に出ることを決めて英語教材の販売などのキャリアを進める中で、もともとパソコンをいじることが好きだったことから、当時勤めていた会社のシステムを作ることに。そこからプログラマーとして道が始まります。「調べたらできそうだったんで。」

知識より知恵を、やるなら自分の手で。クラフトビールに注がれる”DIYの精神”はこの時からすでに垣間見えていたようです。

山下さんとクラフトビールの出会いは、近所にあるスーパーで買って飲んだよなよなエール。それまで飲んでいたビールとは違う美味しさに,かつてない衝撃を受けたそうです。

そこからクラフトビールの世界にどっぷりハマっていきます。



自分でビールをつくりたい

いろんなクラフトビールを探して飲むだけではなく、自分の手でビールを作る。自分が作りたい理想の味を追い求めて。というのが山下さんらしいところ。ある日、ネット上で「小規模醸造所開設講座」の案内があるのを見つけます。

どうしても講座を受講したい気持ちが抑えきれず、なんとか家族の許可を得て月に一度の東京通いがスタートしました。

また、そのころビール醸造について、新たに始める小規模醸造所への規制が厳しくなることが言われていました。できたビールをせっかく誰かに飲んでもらうなら正式な形で、規制が厳しくなる前に、ということで「ビール(酒造)免許」を取ることを決意されます。

「小規模醸造所開設講座」や「石見麦酒でのインターン」を経て、免許取得に必要な醸造設備をつくることに。それが今の醸造所兼Beer Cafeです。

3年間の国税局の品質検査をクリアすると本免許を受け取れるそう。今はその折り返し地点を越えたところ。本免許を取得するまでは、年間必要な醸造量が決められていますが、取得後はなくなるので「取れたらもう醸造をやめるかもしれないな。」と冗談を言われていました。

山下さんにとってのクラフトビール作りは、趣味の延長線上であり、遊び心あふれる大人の実験室のような雰囲気が素敵です。お話を聞くほど「おもしろ美味しいクラフトビール」というコンセプトに納得です。

もちろん新しいものを作り出すのは大変なご苦労もたくさんあると思いますが、終始笑顔で話される山下さんを見ていると、本当にビールづくりが大好きなのが伝わってきます。



原料へのこだわり

現在、副原料は主に滋賀県産のもので製造をされています。原料であるビール用の麦やホップも将来的にできる限り滋賀県産にしたいと考えられており、現在大麦は「近江おごとハーブガーデン」にて栽培を依頼されています。来春には収穫予定。また、ホップは畑を借りて自分で栽培中です!
今回特別に、ビールに使用されている麦芽やホップも試食させていただきました。

麦芽はほんのり甘くて噛めば噛むほど味わい深く、産地や焙煎の仕方によって味や香りが変わるのだそう。焙煎を深くしたものが黒ビール(麦芽は真っ黒)なんですって。

ホップは爽やかな草の香り、後味は苦い!

ビールの苦み・色などは原料で決まります。何をどのように組み合わせて作るのか、山下さんの腕のみせどころです。



ここでしか造れないビールを。ここだから生まれる味を。

店内にずらりとに並んだクラフトビール各種。定番のペールエール・セゾン・ベルジャンホワイト・セッションIPA・スタウトのほかに、季節限定のビールが並びます。ゆずエールや山科の水ナスで作った「もてなすくんビール」。滋賀県らしい、せたしじみ、鮒寿司、麹など…ここでしか飲めないおもしろ美味しいビールがいろいろあって、季節ごとに楽しめそう!

「野洲の地ビールをつくりたい。」という想いを叶えるために、野洲市の特産品とコラボしたオリジナルの地ビールづくりにも協力し開発されています。鮒寿しビールや蓼ビールなど、気になるものばかり。この日は野洲市の役所の方も訪問されていました。

マイクロブルワリーだからこそ、生まれる新しい味なのかもしれません。



うれしい瞬間のために

ビールを作っていて「美味しい」と言ってもらえることは嬉しい。でも、好みは人それぞれ違うから正直に感想を言ってもらえたらいい。

今までビールを作ってきた中で、人からの評価というよりも

「これを作りたいと狙った思い通りのビールができた時が一番嬉しい。」と話されます。


仕込んで出来がるまで1週間。山下さんにとって、ワクワクドキドキの期間です。

チャレンジ精神が旺盛な山下さんのもとには「あれつくって!これつくって!」といろんなコラボのお誘いの声がかかっているそう。山下さんのビール作りへの信頼と期待がどんどん高まっているようです。現在、コオロギビールや茶麹エールも試作中とのこと。コオロギビールって気になりすぎるんですけど!



【番外編】生ビール試飲してきました。

本日のメニュ―の中から、近江富士いちごのビールを試飲させていただきました。

甘くなく、フルーティーな爽やかさとビールの苦みも感じられる飲みやすいビールでした。(ビールの味がわかる人間ではないので言葉足らずの表現ですみません)


ちょうどブルーベリーのビールも仕上がり間近ということで、そちらも仕上がりが楽しみです。




近江麦酒のクラフトビールを楽しめるところ

11月末開業予定の、ブランチ大津京(大津びわこ競輪場跡地)では近江麦酒さんの生ビールが飲めるお店がオープンします。

また、11月から店舗に併設のビアカフェは、毎週水曜日・木曜日・金曜日オープン予定です。他にも、出店されているところがいろいろあります。詳しくはFacebook「近江麦酒」でご確認くださいね。

くさつファーマーズマーケットでは、ビールサーバー以外に瓶ビールもお持ちくださいます。お車でいらっしゃる方は、そちらを家で楽しんでください!




近江麦酒

住所:滋賀県大津市本堅田3丁目24-37

アクセス:JR湖西線 堅田駅から徒歩15分
     町内循環バス 堅田本町 徒歩1分

Tel:077-536-5222

最新情報はFacebook「近江麦酒」で検索!



くさつFarmers' Market

かつて東海道の宿場町として、多くの人がほっと一息ついた場所”くさつ”。 時代は変わっても、肩肘はらずのんびりとした時間を感じられ、 心の趣くままに愉しめる、そんな場所が残り続けることを。 週末の憩いの場として、温まりある空間をみなさんとともに育めますように。

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