みなくちファーム【原木椎茸・野菜/高島市】
今回訪ねたのは、
高島市マキノ町で原木椎茸と無農薬野菜をご夫婦で栽培されているみなくちファームさんです。
人気観光スポット"2,4kmに渡るメタセコイア並木"の入口近くに、みなくちファームさんの直売所兼出荷場はあります。
素敵な水口さんご夫婦と一緒に出迎えてくれたのは、こちらの看板犬、秋田犬のレアちゃん
(写真には写っていませんがオスの虎千代くんもいます。)
農業をはじめられたきっかけ
もともとアパレル関係の輸入販売業をされていたご主人。
リーマンショックなどの影響を受け、「売る側ではなく作る側の強さ!」を感じ、考え着いた先が農業でした。
そして2014年、専業主婦だった奥様と一緒にマキノ町で農業を始められました。
努力が認められた瞬間
高齢化が進んだマキノ町には耕作放棄地がいっぱい。でも、そう簡単に農地を貸してもらうことができないのが現実。
最初は木が生える小さな土地からのスタートでした。。毎日毎日石を拾って開墾をするほど、ひたむきな姿勢が認められ、「うちのも使うか?」と、半年後には声をかけてくださるように。
今では3,4haの土地まで広がり、年間約100種類の野菜を栽培されています。
野菜はすべて、栽培期間中農薬不使用・化学肥料無使用、いわゆる有機栽培です。
畑の野菜が賑やかになるころに、またお伺いしてご紹介できればと思います。
原木椎茸栽培
みなくちファームさんは、マキノ町の特産品である原木椎茸も栽培されています。寒暖差のある気候がしいたけ栽培に適しているのだそう。昨年までは4 0アールほどの土地で栽培されていましたが、台風でホダ木が倒れ破壊されたので、現在はいくつか点在した場所で育てられています。
今回はそのうちの1ヵ所、直売所から歩いてすぐのホダ場をご案内いただきました。
こちらのホダ場には番犬がいます。
美味しい椎茸を狙ってやってくる猿を追い払うためです!
調理されずにそのまま捨てられてしまう、椎茸の軸は実はとってもおいしい!そんな軸の美味しさを知っている猿は、軸だけ食べてかさの部分をポイーッと捨てていくこともあるのだとか!!
私たちが訪問している間も、一匹の猿が道を悠々と渡っていました!!
平たいタイプや、ころっとしたタイプなど、4種類ほどの椎茸を栽培されています。
みなくちファームさんは、椎茸用のホダ木である楢やクヌギの木をマキノ町の山で伐採するところから全て自分でされます。時間も体力も必要な仕事です。
この原木を伐採することは山を生き返らせ、山の環境保全、自然を守ることにもつながっています。
循環型農業
原木椎茸栽培のホダ木は3年ほどで使えなくなります。
数多くの菌や微生物がホダ木には住み着いているため、椎茸が出にくくなったものを堆肥化し、畑に投入することで良質な土へと生まれ変わるのです。
みなくちファームさんが安心・安全でおいしい野菜を作るために一番大切にされているのがこの土づくり!
雑草が教えてくれる
こだわりの土づくり!化学肥料は一切使われていません。
例えば畑に必要なチッソ分は、鶏糞などの有機肥料を使われています。すぐに効果が現れないのは有機肥料の特徴ですが、効きすぎることがなく、病気の発生を防ぐことができるので良いそうです。
また、土の状態は生えている雑草で判断できるそう。はこべ、オオイヌノフグリ、ほとけのざなどが地力の高さを教えてくれるのですね。
4月の出店内容予定
4月は端境期のため、原木椎茸や雪下大根の切り干し大根(雪の下で甘みを出した大根)やドライトマト、鷹の爪などの加工品ががメインとなります。
体験プログラム
みなくちファームさんには、とても素敵なピザ窯やかまどがあります。
私も以前 親子食育イベントで使わせていただきました。
安心安全でおいしいみなくちファームさんの野菜や原木椎茸を使用した、ピザやスープなど、どれもおいしくて喜んでいただけました。また、自然に溢れ、景色も素晴らしい場所なのでぜひ足を運んでみられることをお勧めします。
さらにこの夏、新たに調理施設や食事スペースなどが完成予定です。
たくさんの笑顔が生まれる 農業体験施設となりそうですね!私もたのしみです~。
みなくちファームさんの情報
原木椎茸と無農薬野菜「みなくちファーム」
住所: 滋賀県高島市マキノ町蛭口1386‐8
電話番号: 0740-20-1271 (6時~22時まで可)
FAX : 0740-22-1898
E-mail : info@minakuchi-farm.com (お問い合わせ)
order@minakuchi-farm.com (ご注文)
購入できるところ : 道の駅藤樹の里あどがわ、マキノピックランド、道の駅マキノ追坂峠、JAマキノ町直売所、道の駅熊川塾
(加工品)アグリの郷栗東 ・ 琵琶湖大橋米プラザ
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